理想の家を探す

家の購入にあたって、理想の物件を決めるまでの流れ、検討すべき内容について整理してみました。これらの手順は、必ずしも順番に流れていくわけではなく、時には並行して検討し、手順を戻ったりしながら検討することになると思います。一例としてみてください。

1.「理想の暮らし」をイメージする。
 まず、どのような暮らしをしたいかをイメージします。目の前の暮らだけでなく、生涯を見通して、イメージします。家族の場合は、よく話し合って、それぞれのイメージを共有して尊重し、できたら、共通する核のような部分を持てたら良いと思います。

2.「理想の家」を具体化する。
 「理想の暮らし」を実現する家をイメージし、具体化します。都会、海の近く、山の近くといった立地、広さや間取、庭や駐車場の有無、バーベキューするためのテラス等を具体化して行きます。家族の「理想の暮らし」のイメージが異なると発散すると思いますが、みんなで協力して優先順位をつけてください。

3.「理想の家」に基づいて情報収集を始める
 「理想の家」を実現するような物件を探してみます。実際の物件により、「理想の家」をさらに具体化し、現実味があるのかを確認します。

4.購入すべきか賃貸にすべきかを検討する
 「理想の暮らし」のための「理想の家」として、購入するのが良いのか賃貸するのが良いのかを検討します。例えば、「暮らしのステージに合わせて住み替えをしたい」といった「理想の暮らし」に対しては、賃貸を選択するのがベターだろうということになります。

5.「購入可能な価格」を算出する
 「理想の暮らし」をしながら、購入可能な価格を明らかにします。税金やローンについても勉強して、自分の将来にわたっての仕事や収入の変化、家族のライフイベントもできるだけ見通して資金計画を立てて算出します。住宅ローンの支払いで精一杯で「理想の暮らし」が出来なくなっては、本末転倒です。ライフプランナーのアドバイスをもらうのも良いと思います。

6.購入すべきか、時期はいつが良いか検討する
 「理想の家」と「購入可能な価格」にギャップがあるときは、もう一度、手順を戻って、見直します。ギャップが埋まらないようなら、購入の時期を遅らせるか、賃貸にするかの検討をします。また、購入時期については、すぐに購入可能であっても、ライフイベント等も加味して、冷静にいつが良いのか判断します。

7.物件を探す
 購入を決めたら、「理想の家」を実現する物件を探します。理想的な土地を見つけて理想的な家を建築する場合もあるでしょう。本当に良い立地は限られているので、中古住宅のリノベーションも良い選択肢になると思います。不動産会社の良心的な営業マンや不動産エージェントなどのプロを活用するのも有効です。

そして、物件が決まったら、「売買契約」、「物件の引渡し」と流れていきます。
家の購入の過程は、夢の実現の過程ですが、購入には大きなリスクも伴います。検討の過程では、リスクをしっかりと分析して、リスクへの対応をしっかりと考えてください。対応できなくて、許容もできないリスクが明らかになった場合は、諦めるのも良い選択だと思います。

家の購入は、幸せな人生を生きるための一つの手段なので、「理想の暮らし」を、しっかりとイメージすることが基本だと思います。そのイメージがしっかりとできた時が購入すべき時であると思います。