家を買う目的は何ですか?
あなたは家を借りることによって、何を手に入れたいのでしょうか?
- 家族の絆と幸せを育む住処
- 子供を育て成長を促す環境
- 便利で快適な生活をするための手段
- 雨露を防ぎ自然災害から守てくれるシェルター
- 生活の場であるとともに、仕事の場
- 自身の成功やステイタスの象徴
- 資産形成の手段、もしもの時の保険
あなたの答えは、この中にあるでしょうか?
答えは一つとはかぎりません。
他にもあるかもしれません。
すべて列挙してみてください。
家族がいる場合は、家族全員で。
同じようなものは整理して、優先順位をつけてください。
紙の上に「理想の家」と書いて、優先順位の上位3~5つを書いてください。
それを満たす家があなたの「理想の家」です。
本当に家を買うべきですか?
買うべきかどうかを判断するために、買うことによるメリットとデメリットを比較する必要があります。
先ほどの「理想の家」の中に、「1. 家族の絆と幸せを育む住処」、「6. 自身の成功やステイタスの象徴 」、「7. 資産形成の手段、もしもの時の保険」のような、買うことが重要な意味を持つものが入っていたら、買うことは、あなたにとって「大きなメリット」になるでしょう。
次に、あなたの仕事や環境などの将来にわたっての変化を予想して、家を持つことに対するリスクを紙に列挙してみてください。
そして、リスクに対する対策を記述してみてください。対策のないリスクは、「大きなデメリット」になります。
メリットとデメリットを列挙して比較します。
まず、大きめの紙の中心に縦の線を引きます。
左の上に「メリット」、右の上に「デメリット」と書きます。
先ほどの「大きなメリット」と「大きなデメリット」とともに、思いつくメリットとデメリットを列挙します。
同じような内容のものはまとめて整理して比較します。
総合的に見て、メリットが大きいと判断したなら、購入に向けて進んで下さい。
「理想の家」をイメージする
「理想の家」を具体的にイメージして行きます。
都心なのか郊外なのか、職場からの距離、広さ、利便性、自然環境等から始まり、外観や間取り、リビングのイメージ等。
そして、その「理想の家」で実際に生活し、子供を育て、趣味を楽しみ、家族と会話し、食事をして、そこから遊びに出かけ、仕事に出かけ、知り合いを呼んだりして、あなたの理想とする生活をしている自分をイメージしてください。
理想の生活をしているあなた自身がイメージ出来たら、実際に物件を探してみてください。
物件を探す
理想の家が具体的にイメージ出来たら、それが実現できそうな地域をしらべて、実際に売り出されている物件を調べてみます。地域はあまり限定しない方が良いと思います。ある地域が良いと思っても、実は、都心を挟んだ反対側にもっと良いところがあるということもあります。
物件を探すにあたっては、予算も概略決める必要がありますが、リスクに備えるとともに、生活を楽しめるように余裕を持っておくことをお勧めします。個人的には、年収等の条件にもよりますが、現金で半年分の生活費を持ったうえで、返済は税込み収入の25%程度を上限にするのが良いと思います。無理をする場合は、リスクへの対応も併せて考えてください。
「理想の家」を具体化したイメージと、予算とが折り合わないことは良くあることだと思います。その時は、「理想の家」の本当に大事なところは何かをもう一度見直して、他は妥協する必要があると思います。どうしてもギャップが埋まらないこともあるかもしれませんが、安易に返済比率を上げるのではなく、まずは知恵を絞って、それ以外の方法を考えてみてください。