「マイホームを買うべきか?借りるべきか?」、マイホームの購入を検討する最初の段階で多くの人が考えると思います。不動産販売の営業マンは、「買った方が得ですよ!」と言って、買った場合と借りた場合の試算表を見せてくれると思います。しかし、その試算表には、すべて入っていない場合が多いと思います。例えば、固定資産税、都市計画税、修繕費、管理費、頭金にした自己資金の運用益、将来の人口減少とそれに伴う空き家の増加による不動産価格と家賃の値下がり。それらすべてを、考慮した時、必ずしも「買った方が得」とは言えなくなっています。
それでは、「買うべきか?借りるべきか?」の判断は、どうすればよいのでしょうか?それは、家に何を求めるかによって決めるべきだと思います。「どのような暮らしをしたいか?」という「理想の暮らし」のイメージがあって、それを実現するための「理想の家」を具体化してください。その「理想の家」を描くことによって、「買う」のが良いか「借りる」のが良いかも見えてくると思います。
ここで、「買う」場合と「借りる」場合の比較をしてみます。
1 どちらが良いか一概に言えないもの
「費用」
2 買う方が良いもの
「家族の絆」、「快適性」、「資産性」、「生命保険替わり」
3 借りる方が良いもの
「生活の変化への対応」、「物件リスクへの対応」
こんな感じだと思います。
家を持つことの大きな意義は、自分たちの家を持つことによって、家族みんなで家を守るという意識が絆の強化につながるります。また、ローンを払った後は、維持費だけで住むことが出来て、資産として子供に受け継ぐこともできます。
借りることの意義は、生活に合わせて、その時に必要な間取の家と最適な場所を求めて移り住むことによって、積極的に最適な家と環境を選択できるということだと思います。また、家に問題があったとか、隣に迷惑な住人が引越してきたといった予期しないリスクへの対応も簡単にできます。
しかし、比較する要因やその評価は、それぞれの人の主観によるところが大きいので、まずは、自分達で良く考えて、さらに、専門家の話も参考にしながら検討すべきだと思います。
繰り返しになりますが、大切なのは、「どっちが得か?」ではなく、「どのような暮らしをしたいか?」をよく考えて、それを実現するための最適な家に住むことだと思います。